三審制を無駄遣いする10歳児
- 「自転車で信号無視の10歳児が車と衝突 「過失割合100%」 保護者に賠償リスク」 << 「産経ニュース」
行儀の悪い自転車が多いことに辟易しているドライバーの一人としては、自転車や歩行者の過失がちゃんと認定された判決が出たのは良いことだな、と見出しを見て思いつつ本文を読んでみたところ、この記事の何がたまげたかって、この段落──
児童側は判決を不服として控訴したが、大阪地裁で行われた控訴審でも「児童と男性の過失割合は100対0」と認定された。児童側は上告している。
何と、児童側(実際は親でしょう)が上告しているというのです。過失割合が90対10とされ自分の過失が10あるとされたことを不服とした男性(運転手)が上告している、というのではありません。簡裁でも地裁でも100対0と認定された100の側が上告しているのです。
明らかに100の非が自分にある(刑事でも民事や保険関係でも明らかに100対0と認定されるであろうケース)にもかかわらず逆ギレする馬鹿がいるというのは、交通トラブルのあるあるですけど、こんなのが控訴のみならず上告なんて呆れます。裁判を受けるのは国民の権利とはいえ、これは三審制の無駄遣いでしょう。
そもそも今は自転車保険への加入が国内ほとんどの地域(本件の大阪府を含む)で義務化されており、当然この児童(の保護者)も自転車保険に加入しているはずなので、さっさと保険金の手続きをして賠償してしまえば済む話だと思います。一体何が気に入らなくて高裁まで引っ張っているのでしょうか。もしかして、無保険自転車で相手がフェラーリか何かだというのなら、まあ、せいぜい頑張ってください。