麻生太郎財務相は29日の衆院財務金融委員会で、学校法人「森友学園」をめぐる財務省の文書改ざんについて「書き換えられた内容を見る限り、白を黒にしたとかいうような、いわゆる改ざんとか、悪質なものではないのではないか」と語った。

さすがにこれは失言ですよ、麻生財務相。公文書改竄は改竄したということ自体が極めて悪質な問題なのであって、具体的に何をどう書き換えたのがどのくらい悪質かという話ではありません。

確かに、私も「どうでもいいしょぼい事柄ばかり、別にわざわざ書き換える必要などなかったような事柄ばかり」と言ったことがあるのですけれども、それはあくまでも、いわゆる森友学園問題における安倍首相夫妻の不正行為の証拠を隠蔽するような改竄だったのかどうかという観点から述べたことです。

公文書改竄はその行為自体が悪質なので、たとえ「しょぼい」改竄であっても悪質であることに変わりはありません。もし仮に些細な字句の訂正だとしても、公文書の訂正にはその手順というものがあるはずで、勝手に書き換えれば改竄であり、改竄は悪質なのです。