立憲民主党は12月9日に会期末を迎える終盤国会で、首相主催の「桜を見る会」をめぐる疑惑を軸に安倍晋三首相への攻勢を強める方針だ。ただ、ファクト(事実)を軽視したかのような追及も多く、野党からは批判が説得力を失うことを懸念する声も聞こえる。

「桜を見る会」をめぐる野党どもの言動は、事実に基づいていないどころではない。そもそも社会常識に基づいていない。彼らの言動はあまりにもひどく、国会議員の地位を悪用したヤクザと言うよりほかない。私は今後、野党関係者(党員や後援会員など)をヤクザと同類にみなすことにした。そう、彼らは反社会的勢力である。

ホテルから費用の空見積を取り、その内容を世間に大っぴらにするなど、やることが悪質すぎる。こんなことを民間企業がやったら、取引の話は終わりということになるだろう。少なくとも部長級がホテルに出向いていって「うちの者が大変ご迷惑をおかけいたしました」と頭を下げなければ収拾がつかない事態だ。しかし、野党どもはすいませんでしたの一言もないどころか、相手が客商売でおとなしいのをいいことに、国会に呼びつけて吊るし上げてやるなどと恫喝している。まさにヤクザと同類だ。

立食パーティーの場にあったすしが銀座の高級店の提供したものであると言っておきながら、すし店側からそれを否定されると、自分はあくまでも伝聞情報を述べただけで断定はしていないなどと抜かす。立食パーティー会場のすしを見てそれがどこの店のすしなのかを見抜ける摩訶不思議な眼力の持ち主であるかのごとく堂々とほざいていたくせに、である。

ホテルが値引きをするのは政治献金に該当するなどという、難癖や言いがかりにさえなっていない寝言も、値引きということが事実に基づいているかどうかという以前に、社会常識に基づいていない話である。当然、言わずもがなのツッコミがさっそくあちこちから入りまくっている。

普通に社会生活を送っていれば分かるようなことが、野党どもには分かっていない。ヤクザと同類だからそんなものかもしれない。

そもそも騒動の始まりは、「桜を見る会」の招待客選定の基準はどうなっているのかという批判だった。国会議員の母親(何ら特別な功績があるわけでもない)が呼ばれているのはどういうことか、キャバ嬢にも招待状が届いたりするのはおかしいではないか、しかも年々人数が増えているのはどういうことか、推薦枠とは何だ、公的行事を首相と自民党が私物化しているのではないか、といったことだ。

これに対して内閣府は、招待基準を見直して明確化する方針を表明した。会のズルズルな状況への批判に対して、主催側が襟を正すと応じたのだから、これで事は済むはずである。ところが、せっかく安倍たたきネタをつかんだ気でいたのに、すんなり片づけられてしまった野党どもは、かなり不満だったらしく、合同追及チームだかなんだかを作って引っ張り続ける。仕方がないので、安倍首相は来春の会を中止する決定をした。当然だろう。こんな状態では会に呼ばれるほうも気分が悪い。どうせまた築地媒体あたりが会場で招待客をつかまえて「この会には批判が多いようですがどう思いますか?」などと花の宴に似合わない無粋な質問をぶつけるに決まっている。

会の中止という形で肩透かしを食った野党どもは、ますます焦ったようだ。何とかして桜ネタで騒ぎ続けようと必死に粗探しをした結果、前夜祭の会費が安すぎるだの、領収証がどうのこうのという話を持ち出した。こんなの、もはやアラですらない。野党どもの言うことはいかにも筋が通っているように思う人もいるかもしれないが、彼らの言いぐさに従うのなら、会社の忘年会で幹事をやった人が〈会費を徴収して店に払うという形の出入金〉に関して個人で確定申告をしなければならなくなる。アホか。

社会常識をわきまえていれば、ごく当たり前のことにすぎないのだが、その当たり前のことが分かっていない人々のために、ちょうどいい記事が一つある。

これがすべてだ。この記事に書かれていることがすべてだ。本来、いちいちこんなふうに記事にするまでもなく当たり前のことにすぎない。この記事を読んでもまだ分からないような奴は、もはや社会不適合者と言われても仕方がなかろう。

そして、ニューオータニ側の言っている、「他のメディアの取材にも同様に答えているのですが、答えた通りに報じてくれない」ということの意味を、よくよく考えてみてもらいたい。