政府が熊本地震を激甚災害に指定するのが遅いのは、そうしたら川内原発を止めなくてはならなくなるから、とかいうデマなんぞをちらほら見かけるのですけれども、そもそも“激甚災害になったら原発を止める”なんてのは法的根拠のない話(激甚災害指定はあくまでも復興のための措置)ですし、「え、じゃあ、激甚災害指定のあとも原発が止まらなかったら、君、どうする?」の一言でつぶすことのできる、本当にしょうもない偏差値28級のデマとしか言いようがありません。こんなデマに引っかかるると、どうせそれなりの頭の中身なのだろうと思われてしまい、恥ずかしい思いをするのはあなたですから、十分気をつけてくださいね。

いつも言っていることの繰り返しになりますが──

災害時の情報の取捨選択においては、次の点に気をつけなければならない:

  • カツドーカは嘘つきだから、絶対に信用しない。
  • SNS等で回ってきた話については、1次情報に近いものを確認する。「**の関係者から聞いた」「役所の職員から聞いた」「現地の人から聞いた」のたぐいは切って捨てる。実際には「現地にいる友人の知り合いの役所の職員が**の関係者から聞いたという話」だったりするので。
  • センセーショナルな話ほど疑ってかかる。ちょっと聞くとそれらしいけれども、よく考えてみればあり得ない話であることがほとんどだ。デマが広まるのは、事実よりも事実っぽく聞こえる話だからである。例えば「大地震でゴジラが目覚めて熊本に上陸した」などというデマが広まることはない。