たかが水着撮影会ではない 重大さを理解しない者に猛省を促す
ネットの報道系の番組で出演者の一人が、“①入管法、②差別禁止法、③同性婚訴訟の問題等々、いま議論すべきことは山ほどあるのに、ネットでは水着撮影会がどうだとかやってるんですよ(笑)” みたいなコメントをしていたが、愕然とした。①~③と都市公園利用中止問題は、同じ人権問題ではないか
— 平 裕介 Yusuke TAIRA (@YusukeTaira) June 15, 2023
都市公園を利用したイベントを開催するに際して多くの関係者の様々な人権(表現の自由、集会の自由、職業選択・遂行の自由、幸福追求権等)が行使されることになる。それをからかうような感じで以上のようなコメントをするのって、本人が無意識に職業差別をしているのではないかなと思う。怒りを感じます
— 平 裕介 Yusuke TAIRA (@YusukeTaira) June 15, 2023
全く平氏の言う通りである。今般の水着撮影会騒動について〈たかが水着撮影会〉〈水着姿の女性たちにカメラ小僧が群がる低俗でキモいイベントとかいうどうでもいい話〉と思っている人は、根本から考えを改めるべきだ。事の重大さを理解しない者たちには猛省を促したい。
すでに言ってきたことの繰り返しになるが、表現の自由は民主政治の大前提である。〈たかが水着撮影会〉への弾圧を安易に容認してしまうと、それはエスカレートする。まさに昨日私が書いた記事のような社会になってゆき、さらに文化・芸術のあらゆる方面へと波及し、政治分野にも広がっていって、行き着くのは言論思想統制だ。もちろん、表現の自由だからといってなんでもかんでも可ということにはできないが、表現規制をするに当たっては十分に慎重な議論を積む必要があるのであって、〈そんな卑猥な表現はけしからんざます〉的にバシバシと禁じてよいものではない。そういう身勝手で雑な表現規制圧力は、鳥インフルエンザみたいなものだから、出てきたらすぐにつぶさないと民主政治がむしばまれる。
このたびの騒動では、公党がはっきりと国民に政治権力の刃を向けてきた上、自治体が安易にそれに従ってしまった結果、平氏の言っている通り国民の諸権利が侵害され関係者が莫大な損害をこうむることになった。また、法律上の諸問題については、表現の自由に関する事柄に取り組んでいる山田太郎参院議員(自民党)が動画できっちり解説してくれているので、時間のある方はぜひ見ておいてほしい。