自分たちの推す候補が当選できないのは選挙民が悪い、というのが共産党の基本的な考え方であることは先日書いたところですが、まさにそのまんまです。

7日投開票の東京都知事選で落選した前参院議員の蓮舫氏=立憲民主党を離党=を支援した「市民連合」は11日、公式インスタグラムで、「一生懸命に応援した蓮舫さんが、1年後には忘れ去られているのでなければテレビのコメンテーターになってそうな泡まつ候補に抜かれてしまったのは、深く傷つく経験となりました」と投稿した。 ─(略)─ 「変えたいのは政治だけでなく、こんな選挙結果が出てしまう社会でもあった、と改めて思います」と記した。

当該のInstagram投稿はすでに削除されたようですが、スクリーンショットは X (Twitter) などで広まっていますから見ることができます。

さて、共産党やそれ寄りの勢力というのは、自分たちの主張や手法は常に正しく、必ず勝利的に貫徹することになっているので、選挙で自分たちが負けるなんてことはあり得ないのですよね。正当な選挙結果が出ないのはよそに原因がある、という考え方をするわけです。だから敗因分析なんてしませんし、反省という言葉も知りません。

まずは社会(選挙民)が悪いと言いだします。件のInstagramはまさにそれです。そんなのが民主主義を語るだなんて、たちの悪い冗談で片腹痛いとしか言いようがありませんな。さらにこじらせると、開票所で不正が行われているとか、陣営内にスパイがいるとか、中学生みたいな妄想をふくらませて、粛清を始めたりします。

そんな連中に政治権力を持たせたらどうなるかは、歴史を見れば簡単に分かるでしょう。ドイツとかカンボジアとか、というか外に目を向けなくても日本の左翼史を振り返るだけでも十分です。彼らのかぶる遵法主義の猫の皮なんて一ミリも信用なりませんからね。