分かってしまったNHK
- 「NHKプロデューサーが語る「大河第1回の話題のシーンを制作した本当の理由」…蔦屋重三郎を描くため決めた覚悟 賛否両論を呼んだ「べらぼう」の描写に込めたもの」 << 「PRESIDENT Online」
要は、私も前に書いた通りです。NHKは分かってしまったのですよ。くだらないことで騒ぎ立ててクレームをよこしてくるジンケン屋や似非フェミの連中なんか、いちいち相手にしなくていい、と。自分たちの描きたいものを描く、描かなければならないものを描く、いいものを作る、そのためにコンプライアンスを慎重に図りつつも大胆に全力で挑めばいい、と。そうして攻めまくっている「べらぼう」は、これまでの大河ドラマにはない輝きを放つ秀作になっていますからね。私の中では今のところ過去最高傑作です。その調子で12月まで突っ走ってもらいたいですね。
「べらぼう」は、あの時代の社会と文化に詳しい人たちに言わせると、ものすごく徹底した時代考証の上でのこだわった作りになっているそうです。町人たちの身なり、はやりの髪型や帯のスタイル、我々が一般に連想する幕末の花魁ほどまだド派手ではなかったあの当時の花魁の衣装や装身具、平賀源内のふだんの出で立ちから吉原へ行くときのしゃれた着物への切り替え、本物の(現役の)版画職人に演じてもらった版木彫りの場面、などなど。
そうした妥協のない作り込みは、私みたいな素人にはよく分からなくても、そこに込められた本気はしっかりと視聴者に伝わってくるものです。まあ、一部の特殊な視聴者はジンケンがどうとかケチをつけるだけなのですが、そんなのはどうでもいいってNHKは分かってしまったのですよ。