私は4年前、児童ポルノに絡めての表現規制圧力の強まりについて、こんなことを書いたことがある:

「児童ポルノを見るような性的嗜好なんかないから、児童ポルノ禁止法なんて自分には関係ない」と思っていたら大間違いである。あなたが自分の子供や孫を写した写真を持っていれば、それが3号ポルノに該当し得るのだ。「別にセクシーなポーズをとらせたりしているわけではない」などという反論は意味をなさない。警察が「性欲を興奮させ又は刺激する」と難癖をつけてくればそれで終わりである。

具体的には、右のような画像ですら3号ポルノに該当するといえばすることになってしまいかねないのだ。実際には、そんな言いがかり的な起訴をされても、最終的には無罪になるとは思うが、その過程で費やさなければならない手間や費用を考えたらめまいがしてくる。

4年前にこの記事を読んだ人は、大げさな話だと笑ったかもしれない。

では、次の画像を見てもらおう。ドイツの自動車メーカー、アウディが、このほどTwitterで配信した広告画像だ。

https://twitter.com/AudiOfficial/status/1289848460368257033

この画像に何か問題でもあるのかと思う人が大半だろう。ところが、問題になってしまった。同社は謝罪に追い込まれている。

ドイツの自動車メーカー「アウディ」は3日、同社の高性能車RS4の前方部分にもたれかかってバナナを食べる少女をあしらった広告について謝罪した。同広告をめぐっては、少女のポーズが「挑発的」で、子どもの命を脅かすものだとの批判が上がっていた。

さて、もう一度読んでもらおう:

「児童ポルノを見るような性的嗜好なんかないから、児童ポルノ禁止法なんて自分には関係ない」と思っていたら大間違いである。あなたが自分の子供や孫を写した写真を持っていれば、それが3号ポルノに該当し得るのだ。「別にセクシーなポーズをとらせたりしているわけではない」などという反論は意味をなさない。警察が「性欲を興奮させ又は刺激する」と難癖をつけてくればそれで終わりである。

具体的には、右のような画像ですら3号ポルノに該当するといえばすることになってしまいかねないのだ。実際には、そんな言いがかり的な起訴をされても、最終的には無罪になるとは思うが、その過程で費やさなければならない手間や費用を考えたらめまいがしてくる。

あなたはまだ、大げさな話だと笑えるだろうか。

大事なことなので、さらに繰り返しておく。「児童ポルノを見るような性的嗜好なんかないから、児童ポルノ禁止法なんて自分には関係ない」と思っていたら大間違いである。あなたが自分の子供や孫を写した写真を持っていれば、それが3号ポルノに該当し得るのだ。

正義ヅラした悪魔の表現規制の暴走には、毅然とした態度で立ち向かう必要がある。いまだに勘違いしている人が多いが、現代の民主制の国々において、われわれの口をふさぎ物を言えなくしようとしているのは、国家権力や保守勢力とは限らない。むしろ「平和」や「人権」を都合よく旗印にして横暴を振るう似非リベラルどもだ。